映画『チョコレートドーナツ』を観てきました。
事実を元に作られた作品らしいです。
ダウン症の男の子が麻薬中毒の母親が逮捕され、
隣人のゲイとそのパートナーの庇護をうけるのだが・・・。
1979年のアメリカ。
まだ同性愛者に偏見と差別がある時代。
同性愛者に子供を育てさせるのはいかがなものか?
子供の幸せは?
施設に入れられるダウン症の子。
その子を育てようとゲイのカップルが奮闘する。
で、どうなるのか?というところがお話。
大人の事情やら、偏見やらがあって、
大人の話し合いのなかで子供の望むところは焦点があてられない・・・。
そういう描写がとてもうまく描かれています。
ネタバレはやめておきます。
すごく俳優の演技が自然。
ゲイのカップルが、ほんとにゲイのカップルのように見える。
ゲイがみんなオネエではないのです。
誇張されておらず、自然なゲイのように見せてくれている。
ちなみに、ダウン症の子の隣人のゲイはドラァググィーンなので、オネエですけどね。
それでも変に誇張されておらず、
ごくごく自然に等身大のゲイの姿が描かれているように思いました。
映像としては間がすごくいい。
一瞬の沈黙だったり、目の動き、表情、
そういうものがすごく大切に撮られています。
すごく切ない映画です。
そして考えさせられます。
僕もゲイですが、
もし知人のゲイカップルが子供を育てると言い出したら、
まず止めるだろうと思う。
何が幸せか?
子供の幸せとは?
子供がゲイのカップルのところで育ちたいというのであれば、
いいんじゃないって思うのだが。
今後のこととかは?
なんて思うと本当にいいのかな?とかね。
いい映画と言えるけれど、
なんだか複雑な気分になりました・・・。
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